伝統技術を世界遺産に…

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立命館大学 鈴木祥之教授(右)
福岡県古民家再生協会北部支部 山口昇氏(左) 

 

2007年の建築基準法改正により建築確認・審査の厳格化により
伝統講法の確認申請など一層厳しい状況にあります。
そんな中、伝統講法の良さが見直され最近木造建築、特に伝統講法の家に
住みたい、建ててみたいなどの要望も多くなってるといわれます。

今回、大学生による説計コンペに参加させていただきました。
今年で10回目を迎える学生たちの伝統講法木造建築物への関心の高さに驚かされました。
全国の大学から79点もの応募があり、このことからも関心の高さがうかがえます。

基準法観点からでなく、若者の斬新なデザインとかは我らの視点とは違う
考えやアイデアが設計されたりと、若者ならではのセンスには驚かされました。
木の良さを知り、日本の伝統建築を次の世代が関心を持っていることに頼もしささえ感じます。

コンペで驚かされたも一つは、大学では木造建築はあまりかかわらないとしても
木組み工法をサンプルとして作ってたのには感心しました。
木を育て、人を育て今危機的状況ににある伝統講法の技法・技術の継承と職人の育成が重要です。

先人達の知恵が今に見直されつつあるという機運がある中、私たち古民家再生協会としても
先人たちの技法そして技術を伝え、継承する指名さえ覚えます。
食文化が世界遺産ならば、住文化にしても技法・技術こそ文化遺産に値するのではないのか。
そう感じるコンペでした。
この設計コンペを企画されてる「森林(もり)をつくろう」理事長(佐藤和歌子さん)
ありがとうございました。