ご挨拶
私の家は代々藁葺きの家で、小さい頃村中の人たちが集まり、皆協力して一軒の家の藁葺をしていたのを覚えています。
一軒一軒数年がかりで山からカヤを切り、それを保存したりしていました。
いつしか瓦になり、その時のスス竹を使って子供ながらに鳥かごを作ったりしていました。村中の人々が作って欲しいと来たものです。
小学生の頃から造る事が好きで、その時から大工になろうと思っていました。
中学卒業前に隣に建ててあった一人の棟梁との出会いがきっかけで、中学校卒業後すぐに大工の道に入りました。
進学を先生に勧められるも、自分は反対を押し切り大工の道へ進みました。
全く他の仕事は眼中に無く、根っから造るということが好きで、苦しい時も諦めることなくここまで来ました。
そして今にいたっています。
その棟梁は、伝統構法を行っておりました。
大工道具のスミさしというのがあって、それもスス竹で作ると堅くて長持ちするというのでそれで作って弟子さん達にも作ってあげておりました。今ではその道具も必要無くなり寂しいものです。
私の家は古材の家です。
築100年以上の古民家から取り出した古材を知人から譲り受け、今それが生かせて知人も喜んでおります。
古材や古民家を活用していくことは、環境に優しいのはもちろん先代の想いも引き継いでいくことになるのです。
今、古民家は空き家化が進み、まだまだ使えるはずのものもどんどん解体されています。
この現状をなんとかしたい・・・その思いで古民家再生協会を設立し、活動しております。
代表理事プロフィール
氏 名 | 井上 静夫 |
生年月日 | 1955年1月6日 |
座右の銘 | 継続は力なり |
尊敬する人 | 宮大工の西岡常一棟梁 |
尊敬する理由 | 大工としての心意気が好きだから |
特 技 | 剣道 |
経 歴 | 小・中学校卒業後、大工修行に入り6年後独立する |
資 格 |
・二級建築士 ・危険度判定士 ・伝統資財施工士 ・古民家鑑定士1級 |