伝統資財の再利用

「欄間」というものご存知でしょうか。
和風建築には必ずと言っていいほど以前は使われていました。
和風の家(古民家)には大抵手作りの「欄間」がはめ込まれているものです。

座敷と次の間を仕切る建具の上部に彫刻された飾りのことです。
欄間にもいろんなものがあり、平安時代の格子組みのものから彫刻を
施したものまで多彩なデザインが有ります。

古民家などに見ることのあるこの「欄間」は興味のない方でも見ると
凄く繊細な仕事ぶりだと感心させられることでしょう。
先人たちはこの「欄間」一つ作るにも丹精込めて作ってきました。

近くこの「欄間」も解体と同時に廃棄処分の運命にあります。
しかし、なんとか活かせないかと考え…
ならばと考えたのがこれです。
欠け等は手を加え修理をし、復元します。
何ということでしょう、見事に新しい今の家によみがえりました。

使い方次第でまた新しいデザインに生まれ変わるのです。
廃棄される運命の「欄間」が「伝統資財」としてこれから生き続けられます。
皆さんも、古いから捨てると言うことではなく、アイディア次第で活かせるのです。